OB会の目的
OB会のほとんどは、かつて所属していた組織を様々な形で支援する事を目的として組織されるものと、OB会に参加する人たち自身の親睦を目的にする者とに分かれます。
組織の支援を目的とする会
組織の支援を行うことを主な目的として設立する場合いくつかの形があります。
- 人脈や情報を提供するサロンとして
- 技術継承や勉強会によるし支援
- お金による支援
人脈や情報を提供するサロンとして
かつての組織を支援することを目的とする場合、人脈や情報を提供するサロンのような役割を担うことが最も多いです。
かつて所属していた組織と、現在所属している組織間のコネクションを作ることで双方にとってメリットが生まれることは非常に多いです。
また、その組織の中では得られない有益な情報というものは多くあり、そうした貴重な情報を得ることも重要です。
加えて単に情報を得るだけでなく、組織の外に出ると視野が広がり、違った観点による‘気づき’が時に革新的な改革や製品を生み出すこともあります。
いずれにしても人と人とのつながりが多い組織ほど繁栄する傾向にあるため、こうした目的は非常に有益であるといえます。
技術継承や勉強会によるし支援
組織とは常に人の入れ替えが行われますが、ときに技術継承がうまくいかず、それが致命的な影響を与えてしまうこともあります。法律や様々な事情がかみ合わないことは多くあります。
こうした場合雇用契約もないのに、個人に対していろいろとお願いすることは、法的にもいろいろな問題が生じてしまいます。
そこでこうしたOB会のように組織間でその面倒な手続きを行い、お互いのメリットを享受できるようにすることも有益な役割といえます。
お金による支援
これは会社のような組織ではなく、学校の部活やサークル活動といった、収益性の無い団体に多く見られます。
組織運営そのものの資金援助や、課外活動、教育など特定の目的のために使ってもらう資金を集めるための組織になります。
参加者の利益を目的とする会
参加者の親睦をを行うことを主な目的として設立する場合は以下のような形があります。
人脈や情報を提供する
参加するOB・OGの利益を考えても、やはりこの目的は最も有力といえます。組織を離れても人と人とのつながりは非常に有益であると感じる人は多く、そうしたつながりを大切にするためにも定期的に人脈をメンテナンスする場として活用します。
旧交を温めたい
人のつながりが生み出す利益というよりも、単に懐かしい話をして楽しく時を過ごしたいということも、とても大切な目的です。
人生において苦労を共にした人たちは、例えお互いに離れていた時が長くても一瞬意気投合できるものです。そうした楽しい時間はやはり貴重です。
組織において“人”は最も貴重な経営資源であり運営の源です。例え組織から離れても何らかの形でかかわりを持つことは、直接双方の利益を得ることにつながりやすいということです。
こうしたこと目的としたOB会はその組織への愛情が深いOBが設立したり、ときには現役の組織自体がその結果から生まれるその果実得るために自ら設立することもあります。
OB会の特徴
実はOB会には大きな特徴があります。
民進党OB・OG会の例
- 目的:現役党議員の力不足が指摘されるなか、引退議員に意見を仰ぐのが目的。
- 入会資格:衆院3期以上または参院1期超で引退した元議員。離党や除名された議員は含まれない。
目的を見ると分かるように、OB・OGの方々が発足したものではありません。現役議員が自らの力不足を補うために設立したもので、まさに現在の組織を支える役割を担います。ちなみに民進党の前身である民主党の設立メンバーで首相まで務めた鳩山由紀夫氏は離党していることもあり、参加できないようです。